頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

読書感想文

「むらさきのスカートの女」を読みました

今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」を読みました。 むらさきのスカートの女 (朝日文庫) 作者:今村 夏子 朝日新聞出版 Amazon 不思議なテイスト。芥川賞受賞作にしては読みやすいなあと感じた。 近所に住む『むらさきのスカートの女』の素性が気になっ…

「死にがいを求めて生きているの」を読みました

朝井リョウさんの「死にがいを求めて生きているの」を読みました。 死にがいを求めて生きているの (中公文庫) 作者:朝井リョウ 中央公論新社 Amazon 螺旋プロジェクト8作品の内のひとつ。 盛り上がりはそれほどないはずなのに、どうしてこんなに面白いんだろ…

「レモンと殺人鬼」を読みました

くわがきあゆさんの「レモンと殺人鬼」を読みました。 レモンと殺人鬼 (宝島社文庫) 作者:くわがきあゆ 宝島社 Amazon 2023年『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリ受賞作。文庫グランプリってあったの知らなかったな。 面白かった。読みやすい…

「存在しない時間の中で」を読みました

山田宗樹さんの「存在しない時間の中で」を読みました。 存在しない時間の中で (ハルキ文庫 や 18-2) 作者:山田 宗樹 角川春樹事務所 Amazon 次女が手に入れて読んでいたけど、少し難しくて途中でやめてしまったみたい。その後「おかあさん 好きそうじゃない…

「52ヘルツのクジラたち」を読みました

町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」を読みました。 52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫) 作者:町田そのこ 中央公論新社 Amazon 2021年本屋大賞受賞作。 とても良かった。でもとてもつらいお話。 どうしてこうも貴瑚の身の上に。これでもかと…

「同志少女よ、敵を撃て」を読みました

逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。 同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon 2022年本屋大賞受賞作。第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。 独ソ戦の最中、狙撃兵となって戦った女性たちのお話。ほとんど知識がないの…

「汝、星のごとく」を読みました

凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」を読みました。 汝、星のごとく 作者:凪良ゆう 講談社 Amazon 2023年、本屋大賞受賞作。 櫂と暁海、ふたりの人生を私も一緒に生きたなあというような読後感だった。 17歳から32歳までの櫂と暁海の人生が描かれている。どち…

「できない相談」を読みました

森絵都さんの「できない相談」を読みました。 できない相談 ――piece of resistance (ちくま文庫 も-29-1) 作者:森 絵都 筑摩書房 Amazon 短い物語38篇。文庫版には書き下ろしも2篇入っててちょっとお得(笑)。 生活していく上でどうしても…

「シーソーモンスター」を読みました

伊坂幸太郎さんの「シーソーモンスター」を読みました。 シーソーモンスター (中公文庫) 作者:伊坂幸太郎 中央公論新社 Amazon 8作家が共演する〈螺旋プロジェクト〉の中の1冊。この企画は、伊坂幸太郎さんが「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物…

「サーモン・キャッチャー the Novel」を読みました

道尾秀介さんの「サーモン・キャッチャー the Novel」を読みました。 サーモン・キャッチャー the Novel (光文社文庫) 作者:道尾 秀介 光文社 Amazon プロローグ読むだけだとストーリーの方向性がまったくわからず、始まってみれば釣り堀が舞台みたいだし、…

「蒼穹の昴 4」を読みました

浅田次郎さんの「蒼穹の昴 4」を読みました。 蒼穹の昴(4) (講談社文庫) 作者:浅田 次郎 講談社 Amazon 3まで読んだし続きも気になるから4も読みたい…とは思うものの、今までの感じからしてきっとどっぷりとは楽しめない。 そんなわけで、オススメしてくれた…

「蒼穹の昴 3」を読みました

浅田次郎さんの「蒼穹の昴 3」を読みました。 蒼穹の昴(3) (講談社文庫) 作者:浅田 次郎 講談社 Amazon かなり日数かけて読了。 面白いんだけど、のめりこんで楽しめないというか…やっぱり歴史っぽい話が苦手なのかな。 歴史の知識が浅すぎて、実在の人物が…

「夢幻花」を読みました

東野圭吾さんの「夢幻花」を読みました。 【第26回柴田錬三郎賞受賞作】 夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫) 作者:東野 圭吾 PHP研究所 Amazon 軽く5年は積ん読しちゃってたんだけど、このたび読書ともだちに貸して先に読んでもらいまして。感想を言い合いた…

「蒼穹の昴 2」を読みました

浅田次郎さんの「蒼穹の昴 2」を読みました。 蒼穹の昴(2) (講談社文庫) 作者:浅田 次郎 講談社 Amazon 文秀は官吏として、春児は役者として、各々の道を歩み始めていく様子が描かれる。ほかの登場人物にもスポットが当たるので、飽きずに読めた。 西太后は…

「蒼穹の昴 1」を読みました

浅田次郎さんの「蒼穹の昴 1」を読みました。 蒼穹の昴(1) (講談社文庫) 作者:浅田次郎 講談社 Amazon 中国、清の時代のお話。糞拾いの仕事をして何とか生活している春児(チュンル)という十歳の少年は、白太太(パイタイタイ)という星読みの占い師から、…

「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を読みました

デボラ・インストールさんの「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を読みました。 ロボット・イン・ザ・ガーデン ロボット・イン・ザ・シリーズ (小学館文庫) 作者:デボラ・インストール 小学館 Amazon 主演ニノで「TANG」として映画化。予告のCMを観たら気にな…

「いけない」を読みました

道尾秀介さんの「いけない」を読みました。 いけない (文春文庫) 作者:道尾 秀介 文藝春秋 Amazon 今まで出会った道尾さんの本にはハズレがなかったから、今回も期待してたんだけど、それでもやっぱり面白いのよーすごいな。 まず、各章どれも面白かった。先…

「ジャッジメント」を読みました

小林由香さんの「ジャッジメント」を読みました。 ジャッジメント (双葉文庫) 作者:小林由香 双葉社 Amazon 舞台は20XX年。『復讐法』という法律が生まれた。犯罪者から受けた被害内容と同じことを、被害者または遺族などが合法的に刑罰として執行できるとい…

「運転者」を読みました

喜多川泰さんの「運転者 未来を変える過去からの使者」を読みました。 運転者 未来を変える過去からの使者 作者:喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 運をつかまえるということ、上機嫌でいること、この辺りはふむふむと思いながら読んでいた…

「塀の中の美容室」を読みました

桜井美奈さんの「塀の中の美容室」を読みました。 塀の中の美容室 (双葉文庫) 作者:桜井美奈 双葉社 Amazon 舞台は、刑務所の敷地内にある美容室。一般の人がお客さんとして行くことができる。美容師さんとして働いているのは受刑者で、刑期中に勉強をして資…

「ギフト」を読みました

原田マハさんの「ギフト」を読みました。 ギフト (ポプラ文庫 は 9-2) 作者:原田 マハ ポプラ社 Amazon 3〜4ページほどの短いお話がたくさん入ってた。恋愛、友情、家族、仕事。どれも最後にはいい展開になって終わる。ちょっとキレイ過ぎるかなって気もした…

「甘いお酒でうがい」を読みました

川嶋佳子さんの「甘いお酒でうがい」を読みました。 甘いお酒でうがい (単行本) 作者:川嶋佳子(シソンヌじろう) KADOKAWA Amazon 川嶋佳子さんて誰よと思ったら、シソンヌのじろうさんがコントで長年演じてきた女性なんだって。この本は、その川嶋佳子さん…

「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読みました

町田そのこさんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読みました。 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫) 作者:町田そのこ 新潮社 Amazon カメルーンの青い魚、夜空に泳ぐチョコレートグラミー、波間に浮かぶイエロー、溺れるスイミー、海になる、…

「悪徳の輪舞曲(ロンド)」を読みました

中山七里さんの「悪徳の輪舞曲」を読みました。 悪徳の輪舞曲 御子柴礼司 (講談社文庫) 作者:中山七里 講談社 Amazon 御子柴礼司シリーズ4作目。 今度の容疑者も驚きだった。試練だ。 今回ばかりは弁護にとっかかりがなく、ちっとも突破口を見つけられそうに…

「恩讐の鎮魂曲」を読みました

中山七里さんの「恩讐の鎮魂曲(レクイエム」を読みました。 恩讐の鎮魂曲 御子柴礼司 (講談社文庫) 作者:中山七里 講談社 Amazon 御子柴礼司シリーズ3作目。 今作も面白かったー。まさかあの人を弁護することになるなんて、と驚いた。なかなか御子柴の思惑…

「昨日の海は」を読みました

近藤史恵さんの「昨日の海は」を読みました。 昨日の海は 作者:近藤 史恵 PHP研究所 Amazon 四国の南側、海に面した「磯丿森」という小さな町が舞台。高校生の光介は田舎を退屈に感じ、大学では四国を出ようと考えている。 そんな光介の日々に訪れた、数々の…

「回転晩餐会」を読みました

一穂ミチさんの「回転晩餐会」を読みました。 スモールワールズ刊行記念〈特別ショートストーリー〉「回転晩餐会」 作者:一穂ミチ 講談社 Amazon スモールワールズ刊行記念〈特別ショートストーリー〉、だそう。 7ページちょっとのお話。でもこの短い中にも…

「スモールワールズ」を読みました

一穂ミチさんの「スモールワールズ」を読みました。 スモールワールズ 作者:一穂ミチ 講談社 Amazon ネオンテトラ、魔王の帰還、ピクニック、花うた、愛を適量、式日、の6篇。 これはねーー。好きだな。味わい深くてじわじわ心に残るストーリーばかり。展開…

「あの日、君は何をした」を読みました

まさきとしかさんの「あの日、君は何をした」を読みました。 あの日、君は何をした (小学館文庫) 作者:まさきとしか 小学館 Amazon 彼がどうして死ななくてはならなかったのか、あのとき何をしていたのか、気になってほとんど一気に読み終えた。 登場人物の…

「殺した夫が帰ってきました」を読みました

桜井美奈さんの「殺した夫が帰ってきました」を読みました。 殺した夫が帰ってきました (小学館文庫) 作者:桜井美奈 小学館 Amazon 5年前に夫を殺した茉菜。上京して仕事に忙しい日常を送っていたのに、ある日、死んだはずの夫が「ただいま」と帰ってくる。 …