頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「うつくしが丘の不幸の家」を読みました

町田そのこさんの「うつくしが丘の不幸の家」を読みました。 うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫) 作者:町田 そのこ 東京創元社 Amazon 「おわりの家」「ままごとの家」「さなぎの家」「夢喰いの家」「しあわせの家」、の5篇。 うつくしが丘という住宅地…

「天使の屍」を読みました

貫井徳郎さんの「天使の屍」を読みました。 天使の屍 (角川文庫) 作者:貫井 徳郎 KADOKAWA Amazon 中学2年生の息子「優馬」が、ある日突然、何の前触れもなく自殺してしまう。原因に心当たりがない父親の「青木」は、悲しみに暮れながらも、理由を知るため動…

「隠居すごろく」を読みました

西條奈加さんの「隠居すごろく」を読みました。 隠居すごろく (角川文庫) 作者:西條 奈加 KADOKAWA Amazon 糸問屋「嶋屋」の6代目主人を引退し、隠居生活を始めた徳兵衛。商いを離れ穏やかな日々を送るはずが、孫の千代太(8歳)がやってきては厄介事を持ち…

「追憶の夜想曲」を読みました

中山七里さんの「追憶の夜想曲(ノクターン)」を読みました。 追憶の夜想曲 御子柴礼司 (講談社文庫) 作者:中山七里 講談社 Amazon 御子柴礼司シリーズ2作目。 なんかねー。このシリーズやっぱり好きだな。淡々としているのに引き込まれる。 後半になっても…

「六人の嘘つきな大学生」を読みました

浅倉秋成さんの「六人の嘘つきな大学生」を読みました。 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon スピアリンクスという、今をときめく会社の就職試験。5千人以上の中から選ばれた6人が臨むことになるのは、最終選考だという…

「残月記」を読みました

小田雅久仁さんの「残月記」を読みました。 残月記 作者:小田雅久仁 双葉社 Amazon 「そして月がふりかえる」、「月景石」、「残月記」の3篇。 【そして月がふりかえる】ある時点から、自分が自分の認識する自分ではなくなってしまうという恐怖。自分がいつ…

「コンビニ人間」を読みました

村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読みました。 コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 「殺人出産」を読んだ時に、このひとの作品は好きな気がするからもっと読みたいなと思ったんだけど、やっぱりそうだった。好き。 まず、恵子のこ…

「三千円の使いかた」を読みました

原田ひ香さんの「三千円の使いかた」を読みました。 三千円の使いかた (中公文庫) 作者:原田ひ香 中央公論新社 Amazon タイトルから、三千円のいろいろな使い道が出てくるのかなと思っていたけれど、これについてはそれほど多くは出てこなかった。 でも面白…

「螺旋の手術室」を読みました

知念実希人さんの「螺旋の手術室」を読みました。 螺旋の手術室 (新潮文庫) 作者:実希人, 知念 新潮社 Amazon 職場の先輩から、親子で読んでふたりともボロ泣きしたと聞いたので、別のを中断して先に読んでみた。 私は、泣かずに読み終えてしまった(笑)。…

「キミは宙のすべて」を読みました

能登山けいこさんの「キミは宙(そら)のすべて」を読みました。 キミは宙のすべて コミック 全8巻完結セット (ちゃおコミックス) 作者:能登山 けいこ 小学館 Amazon 全8巻。 少女マンガのあるあるを家族で話して盛り上がっていた時に、次女にオススメしても…

「贖罪の奏鳴曲」を読みました

中山七里さんの「贖罪の奏鳴曲(ソナタ) 御子柴礼司」を読みました。 贖罪の奏鳴曲 御子柴礼司 (講談社文庫) 作者:中山七里 講談社 Amazon 慣れない電子書籍で読んだからなのか、前半はなかなか進まず、かなりゆっくりペースになってしまった。でも御子柴礼…

「驚愕遊園地」を読みました

アンソロジー「驚愕遊園地 最新ベスト・ミステリー」を読みました。 驚愕遊園地 最新ベスト・ミステリー 光文社 Amazon 2013年出版の本なので、今から見れば『最新』でもないけれど。 ラインナップが豪華で読む前からワクワクしてしまった。赤川次郎、芦辺拓…

「パラレル・フィクショナル」を読みました

西澤保彦さんの「パラレル・フィクショナル」を読みました。 パラレル・フィクショナル 作者:西澤保彦 祥伝社 Amazon 作品紹介の『予知夢を見る男と女。皆殺しの惨劇は回避できるのか? そして凶悪な殺意の主とは?』という煽り文句にノックアウトされました…

「100年後も読み継がれる 児童文学の書き方」を読みました

NetGallyで、村山早紀さんの「100年後も読み継がれる 児童文学の書き方」を読ませてもらいました。4月22日発売予定。 100年後も読み継がれる 児童文学の書き方 (立東舎) 作者:村山 早紀 立東舎 Amazon 私は小さい頃から本を読むのが好きだけれど、書く方はで…

「はじめての」を読みました

アンソロジー「はじめての」を読みました。 はじめての 作者:島本理生,辻村深月,宮部みゆき,森絵都 水鈴社 Amazon 「はじめて」というテーマで、島本理生さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、森絵都さんがそれぞれ短編を執筆。更にそれらが、YOASOBIにより…

「こわれもの」を読みました

浦賀和宏さんの「こわれもの」を読みました。 こわれもの (徳間文庫) 作者:浦賀和宏 徳間書店 Amazon 死を予知できる神崎という女性。能力は本物なのか、嘘なのか。これがひとつ大きな軸ではあるのだけれど、他にも、「スニヴィライゼイション」の今後の展開…

「臨床真理(下)」を読みました

柚月裕子さんの「臨床真理(下)」を読みました。 臨床真理 (下) (宝島社文庫 C ゆ 1-2) 作者:柚月 裕子 宝島社 Amazon 真実がどんどん判明していくので、一気に読めた。だいぶえげつない欲がからむ話だったけど、ここまでじゃないにしろ現実で似たようなこ…

「臨床真理(上)」を読みました

柚月裕子さんの「臨床真理(上)」を読みました。 臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1) 作者:柚月 裕子 宝島社 Amazon 上下に分かれているけれど、どちらも短めだから1冊にまとめちゃってもよかったのでは?と少し思った。 美帆は意外と突っ走るタイプで、…

「いつか海に行ったね」を読みました

久美沙織さんの「いつか海に行ったね」を読みました。 いつか海に行ったね (祥伝社文庫) 作者:久美沙織 祥伝社 Amazon 久美沙織さんといえば「丘の家のミッキー」しか知らなかったので、こういう作品があったことにびっくりした。 日本のいくつかの場所で起…

「カエルの小指」を読みました

道尾秀介さんの「カエルの小指」を読みました。 カエルの小指 a murder of crows カラスの親指 (講談社文庫) 作者:道尾秀介 講談社 Amazon 「カラスの親指」の続編。まさか続編が出るとは思ってなかった。 道尾さんが登場人物たちにまた会いた…

「カラスの親指」を読みました

道尾秀介さんの「カラスの親指」を読みました。 カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫) 作者:道尾秀介 講談社 Amazon 自分の感想文で確認したら、最初に読んだのは2013年2月だったらしい。9年ぶり!続編「カエルの小指」を購…

「古本食堂」を読みました

NetGalleyで、原田ひ香さんの「古本食堂」を読ませてもらいました。 古本食堂 作者:原田 ひ香 角川春樹事務所 Amazon 3月15日発売予定です。 舞台は神保町の古本屋街、鷹島古書店。店主の鷹島滋郎が亡くなり、その妹である珊瑚が北海道から出てきてひとまず…

「五十坂家の百年」を読みました

斉木香津さんの「五十坂家(いさかけ)の百年」を読みました。 五十坂家の百年 (中公文庫) 作者:斉木 香津 中央公論新社 Amazon 文章は淡々としていて、登場人物たちの感情も、描かれてはいるけれど抑えめ。 どんなことがあったのかは序章で何となく知らされ…

「図書室のはこぶね」を読みました

NetGalleyで、名取佐和子さんの「図書室のはこぶね」を読ませてもらいました。 3月17日発売予定です。 図書室のはこぶね 作者:名取 佐和子 実業之日本社 Amazon とても良かった。 主人公は、高3の百瀬花音。1週間、友人に代わり図書委員の仕事をすることにな…

「ぼくのおいしいは3でつくる 新しい献立の手引き」を読みました

NetGalleyで、樋口直哉さんのレシピ本「ぼくのおいしいは3でつくる 新しい献立の手引き」を読ませてもらいました。2月14日発売予定です。 ぼくのおいしいは3でつくる 新しい献立の手引き 作者:樋口 直哉 辰巳出版 Amazon 食材や盛りつけ、配色、献立などが、…

「仮面病棟」を読みました

知念実希人さんの「仮面病棟」を読みました。 仮面病棟 (実業之日本社文庫) 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 主人公は医師「速水秀悟」。普段彼が勤務しているのとは別の病院が舞台。先輩の代理で当直バイトをしていたのだが、事件に巻き込まれてしま…

「おとぎ話の忘れ物」を読みました

小川洋子さん・樋上公実子さんの「おとぎ話の忘れ物」を読みました。 ([お]8-1)おとぎ話の忘れ物 (ポプラ文庫) 作者:小川 洋子 ポプラ社 Amazon 小川洋子さんが執筆した物語に樋上公実子さんが絵をつけたんだなと思いながら読んでいたんだけど、あとがきを読…

「千年鬼」を読みました

西條奈加さんの「千年鬼」を読みました。 千年鬼 (徳間文庫) 作者:西條奈加 徳間書店 Amazon これよかったー。好き。 千年に渡り、鬼の芽を集める小鬼と黒鬼。なぜそれが必要なのか、徐々に理由がわかってくる。 最初から引き込まれた。人間と出会い、過去世…

「七つの死者の囁き」を読みました

アンソロジー「七つの死者の囁き」を読みました。 七つの死者の囁き (新潮文庫) 作者:有栖, 有栖川,衣良, 石田,光司, 鈴木,幸也, 小路,駿作, 吉来,秀介, 道尾,光太郎, 恒川 新潮社 Amazon 有栖川有栖「幻の娘」道尾秀介「流れ星のつくり方」石田衣良「話し石…

「わたしの本の空白は」を読みました

近藤史恵さんの「わたしの本の空白は」を読みました。 わたしの本の空白は (ハルキ文庫) 作者:近藤 史恵 角川春樹事務所 Amazon 目覚めたら病院、記憶喪失になっている主人公。何も思い出せないところに夫が現れるけれど、ピンと来ない。日々を過ごしても、…