頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「クリーピー」を読みました

クリーピー (光文社文庫)

クリーピー (光文社文庫)

前川裕さんの「クリーピー」を読みました。

映画化されていて、何となくCMを目にしたような気もするけどあまり覚えてない。帯の『あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。』というコピーに惹きつけられて購入。

ホラーっぽい内容をイメージしていたのだけれど、そういう怖さではなかった。人間の怖さ。同じ人間がすることだけに、理解のできなさが恐ろしかった。

感じの似た事件は現実にも起こっているということや、自分にも絶対降りかからないことではないということを思うと、ホラー以上に恐ろしい。隠されている狂気は本当にこわい!

主人公の行動の甘さが何度か気になったけれど、救いようがないほどつらいラストにはならず、意外と読後感は悪くなかった。

続編も読んでみるつもり。