頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「小暮写眞館」を読みました

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

宮部みゆきさんの「小暮写眞館」を読みました。

タイトルと表紙の雰囲気に惹かれて購入。かなり分厚いので、きっと壮大なストーリーなんじゃないかなーと期待して読んだ。

ところが、宮部さんの作品にしてはあまり引き込まれず、のろのろと読み進めて何とか読了。途中、やめちゃおうかな?と何度か思ったくらい。

決してつまらない訳ではないのだけれど。スピード感が無かったからかな。登場人物たちにそれほど感情移入ができなかったというのもあるかも。キャラは立っていたしそれぞれに好感も持てたのに、気持ちがのめり込む感覚は得られなかった。不思議。

最初は霊的なお話なのかと思ったけれど、途中からは過去の心のキズを巡るお話になってきて、でも霊も関係なくもなくて、思春期な感じもあって、どこに向かっていく物語なんだろう?とよくわからなくなってしまった。

登場人物たちにまつわるいろいろなことが語られ、最後は概ねいいカタチに収まった感じ。切なさはありつつ、読後感も悪くなかった。それでもやっぱり、何となく物足りない気持ちが残ってしまったなーー。