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「チェーン・ピープル」を読みました

三崎亜記さんの「チェーン・ピープル」を読みました。

チェーン・ピープル (幻冬舎文庫)

チェーン・ピープル (幻冬舎文庫)

  • 作者:三崎 亜記
  • 発売日: 2019/10/09
  • メディア: 文庫
 

裏表紙のあらすじを見て、わー面白そう! と購入。

名前も年齢も異なるのに、同じ性格をもち同じ行動をする人達がいる。彼らは「チェーン・ピープル」と呼ばれ、品行方正な「平田昌三」という人格になるべくマニュアルに則り暮らしていた。そんな時、429人目の平田昌三が、殺人事件を起こす。

ね、面白そうでしょ!?

 

でも、長編なのかと思っていたら、6編入っている作品だったので少し残念だった。

取材形式で話が進むという共通点はあったけれど、それぞれは違う登場人物の違うお話。

 

題材はどれも面白いし、展開も面白いんだけど、どっぷりとは楽しめなかった。文章が硬いのか、入り込んで行きづらかった。

 

勢いよく読んで『あー面白かった』というより、題材の持つ面白さをじわじわ楽しむという感じなのかもしれない。

「ナナツコク」が一番好きだった。次いで「ぬまッチ」かな。「チェーン・ピープル」はそうでもなかった。

 

全体的に割とだらだら読んだ。それでいて書かれていた内容はどれも興味深くて。だけど何だかずっと不完全燃焼というか。

 

なんか不思議な読後感。

うーん。

 

面白い話を遠回しな語り口で聞かされたような、そんな感じかな。