「さむけ」を読みました。
アンソロジー「さむけ」を読みました。
なんか今、こわーいのを読みたい気持ちになっていたので。
でも全体的に、それほど怖い作品はなかったかなー。
■さむけ 高橋克彦
短い中にぎゅっとストーリーが詰まっていて、読み終えた後に満足感あった。好きな怖さ。
■厭な子供 京極夏彦
引き込まれてどんどん読んだけれど、最後がよくわからなくて不完全燃焼。
■天使の指 倉阪鬼一郎
かなり昔にこの作者さんの本を読んで、めちゃくちゃつまらなかったのでこれも期待してなかったんだけど、面白かった。
救いがないようなあるような終わり方も好み。
■犬の糞 多島斗志之
現実味のある怖さ。こんなこと無いと思いたいけれど、実際にニュースになるものの中にはこういうのもありそうで。
■火蜥蜴(サラマンドラ) 井上雅彦
ダークなファンタジーという感じ。
読み応えあって楽しめたものの、理解できたかと言ったらそうでもない(笑)。
■頼まれた男 新津きよみ
語られている形なのでするする読める。
こういう男女の形もあるのかも。怖さはそれほど感じなかった。
■蟷螂の気持ち 山田宗樹
わかりやすいラスト。
エゴとエゴのぶつかり合いという感じ。
■井戸の中 釣巻礼公
ザ・ホラーな展開。
面白かったんだけど、最後がよくわからなくて尻つぼみ。
怖いと言えば怖いけど、ホラーにしては怖くなかった。
■もののけ街 夢枕獏
気持ちが倦むような展開なので、読んでいて楽しくはなかった。
ストーリーがつまらないわけではないし、夢か現か、不思議な感じは好きなんだけど。