頭の中のあかない引き出し

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「失踪症候群」を読みました

貫井徳郎さんの「失踪症候群」を読みました。

失踪症候群 (双葉文庫)

失踪症候群 (双葉文庫)

 

警視庁警務部人事二課に所属する環。彼が率いる極秘チームが、若者たちの失踪の謎を追う。

淡々と話が進んで行くのだけれど、チームのメンバーそれぞれがデキる男なので割と安心して読めた。謎を解き明かしていく過程が面白い。

メンバーたちはつかず離れずといった距離を保ちつつ、お互いの力を信頼している様子。表には出さない絆がありそうで、何だかイイ感じ。

ラスト、悪者が悪すぎて引いちゃったけれど、いい感じに解決したのでよかった。

4人に愛着が湧いてまだまだ読んでいたい気持ちだったのだけれど、この作品は三部作の一作目だったらしい! まだ読めるね、うれしい。

1995年の作品ということで、ちょこちょこ古い描写が。ポケベルで呼び出されたり、カメラで撮影したあと写真屋さんに持ち込んだり、JRにイオカードで乗ったり。このあたりの進化って本当にめまぐるしいんだなあと思いながら楽しく読んだ。