頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「天上の葦 下」を読みました

太田愛さんの「天上の葦 下」を読みました。

面白過ぎた。

ものすごくハラハラドキドキした。比喩じゃなく、読みながら本当に心臓ドキドキしてた。

だってもう、「どうなっちゃうのー!?」の連続なんだもん。絶対うまくいってほしいけど、こんなの無理だよってくらいの危機が次々に襲いかかってくるから心臓に悪いことこの上ない。

それでいてただハラハラするだけの物語じゃないところが、また面白いんだと思う。今の日本の危うい部分、闇の部分がどの作品にも描かれていて、現実に照らして読んでしまう。

今作も相変わらず、登場人物たちの過去や境遇などが詳しく語られていて、そこもハマる要因。思い入れがどんどん強くなる。

行動するうちにちょっとずつ味方が増えていくのも嬉しいんだよねー。

本当に面白かった。すべてキレイに解決するかというとそうではないんだけれど、現実ってそうかもな、と納得できた。

このシリーズはこれでおしまい。でも完結と謳っているわけではないから、また次が出ることに期待。まだまだ読みたい。三人の今後をもっと追いかけたい。