頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「屋上のテロリスト」を読みました

知念実希人さんの「屋上のテロリスト」を読みました。

ポツダム宣言後、現実とは違った歴史を辿った日本のお話。

主人公は高校生の沙希と彰人。お互いに「君は〜」と呼び合うのが違和感あった。知り合ったばかりの関係だからかな? 自分が高校生の頃で考えると、「君」って呼ぶことは絶対になかったんだけど、今はそうでもないのかな。

『テロリスト』って比喩かなと思っていたらそうでもなく、予想よりもかなりスケールが大きなお話だった。大事そうな伏線が途中でふたつわかってしまったこともあり、最初ちょっと気持ちが冷めてしまった。

でもそういったことも気にならなくなるくらい、後半はハラハラして面白かった。

いい形のラスト。その後の皆の様子を知りたいなーと、贅沢なことを思ってしまった。

帯に「あなたは100回騙される」とあったけれど、そこまでではなかった。いつも帯こそに騙されてしまうよ。