頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「わたしの本の空白は」を読みました

近藤史恵さんの「わたしの本の空白は」を読みました。

目覚めたら病院、記憶喪失になっている主人公。何も思い出せないところに夫が現れるけれど、ピンと来ない。日々を過ごしても、上手く記憶が戻らない。でも何かが強く心に残っていて、時に蘇る。

あのひとは誰なのか。このひとは本当に味方なのか。すべてが不確かで、何もかも疑わしく思えてしまう。

わからないことだらけの中、少しずつ真実の切れっ端のようなものが見えてくるので、読む手が止まらなかった。

思いもかけないからくりもあって、楽しめた。最初から最後まで面白かったな。

読み終えてから冒頭の序文のようなページを読み返したんだけど、そこの最後の一文だけ何のことを言っているかわからなくて今も気になってる。