非常階段―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈別巻〉
コーネル・ウールリッチの短篇集。このひとの作品は初めて読んだ。『私が死んだ夜』『セントルイス・ブルース』『さらば、ニューヨーク』『天使の顔』『ぎろちん』『眼』『非常階段』の全7篇。
どれも、先が気になりすぎて早く読みたい気持ちが先走ってしまうような展開。ハラハラドキドキ。アガサ・クリスティーの短篇集『リスタデール卿の謎』に入っている『ナイチンゲール荘』を読んでた時の気持ちを思い出した。
『私が死んだ夜』:苦しいようなドキドキ感
『セントルイス・ブルース』:読み終えた後の余韻がすごい
『さらば、ニューヨーク』:成功したのに消えない絶望感。これも余韻が残ったなあ
『天使の顔』:これは他のに比べると印象が薄かった
『ぎろちん』:ラストはそう来たかと思った
『眼』:こういう、不利な条件で闘うような設定の話ってけっこう好き
『非常階段』:殺人事件を目撃してしまった少年のお話。もどかしいやらハラハラするやらで一気に読んだ