頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「家守綺譚」を読みました

梨木香歩さんの「家守綺譚」を読みました。 家守綺譚 (新潮文庫) 作者:香歩, 梨木 新潮社 Amazon 先日読んだ「金曜日の本屋さん」にこの作品のことが出てきて、家に寝かせてあったのですぐ読んだ。 ほんの百年すこし前の物語。綿貫征四郎という作家が記した…

「金曜日の本屋さん」を読みました

名取佐和子さんの「金曜日の本屋さん」を読みました。 金曜日の本屋さん (ハルキ文庫) 作者:名取佐和子 角川春樹事務所 Amazon 実際に出版されている本のことがたくさん出てくるので興味深かった。メインの題材としては、庄司薫『白鳥の歌なんか聞えない』、…

「犯罪小説集」を読みました

吉田修一さんの「犯罪小説集」を読みました。 犯罪小説集 (角川文庫) 作者:吉田 修一 KADOKAWA Amazon 短編が5つ。「青田Y字路」「曼珠姫午睡」「百家楽餓鬼」「万屋善次郎」「白球白蛇伝」。 「犯罪小説集」とは言っても、そこで起こる犯罪自体より、登場人…

「円卓」を読みました

西加奈子さんの「円卓」を読みました。 円卓 (文春文庫) 作者:西 加奈子 文藝春秋 Amazon よかった。読み終わった時、最後のことばでグッと来るのと同時に、もう終わっちゃうのかと思った。まだまだずっと読めた。 妙に冷めていて考えが大人びているような「…

「なつこ、孤島に囚われ。」を読みました

西澤保彦さんの「なつこ、孤島に囚われ。」を読みました。 なつこ、孤島に囚われ。 (祥伝社文庫) 作者:西澤 保彦 祥伝社 Amazon 祥伝社文庫15周年記念(2000年)、『特別書下ろし 長すぎない短すぎない中編小説の愉しみ』シリーズのうちの1冊。 このシリーズ…

「ボトルネック」を読みました

米澤穂信さんの「ボトルネック」を読みました。 ボトルネック(新潮文庫) 作者:米澤 穂信 新潮社 Amazon あまり引き込まれなかったなー。中だるみがずっと続いているような感じで読んでしまった。後半はさすがに面白かったけど。 リョウもサキも、大体の場…

「波形の声」を読みました

長岡弘樹さんの「波形の声」を読みました。 波形の声 (徳間文庫) 作者:長岡弘樹 徳間書店 Amazon 短編集。「波形の声」、「宿敵」、「わけありの街」、「暗闇の蚊(モスキート)」、「黒白の暦」、「準備室」、「ハガニアの霧」の7編。 どの作品にも謎があり…

「リセット」を読みました

垣谷美雨さんの「リセット」を読みました。 リセット (双葉文庫) 作者:垣谷美雨 双葉社 Amazon 薄々勘付いてたけど、垣谷美雨さん、好きだわー。どの作品でも、誰もが感じたことのあるような悩みや不安や不満、嫉妬、見栄、などなどちょっとイヤな感情が、物…

「旅屋おかえり」を読みました

原田マハさんの「旅屋おかえり」を読みました。 旅屋おかえり (集英社文庫) 作者:原田マハ 集英社 Amazon いーいお話! 泣いちゃった。 後味悪いイヤ〜な小説も割と好きだけど、こういうハートフルな小説もいいものだねぇ。誰ひとり悪者が出てこないし、誰も…

『リライブ」を読めませんでした

法条遥さんの「リライブ」を、読めませんでした。 リライブ 作者:法条 遥 早川書房 Amazon 70ページの途中まで頑張ったんだけど…。 完結編だしと読み始めたものの、のっけから同じようなフレーズの繰り返しで、たちまちげんなりしてきてしまった。内容も相変…

「火車」を読みました

宮部みゆきさんの「火車」を読みました。 火車 (新潮文庫) 作者:みゆき, 宮部 新潮社 Amazon ガッツリしたものが読みたくなって、これを。686ページの長編。読み応えあったー。 主人公は、休職中の刑事、本間。行方不明の婚約者探しを親戚から頼まれるところ…

「とにかくうちに帰ります」を読みました

津村記久子さんの「とにかくうちに帰ります」を読みました。 とにかくうちに帰ります (新潮文庫) 作者:津村 記久子 新潮社 Amazon 基本的な舞台は会社。大きな事件は起こらないし、小さな謎解きみたいなこともない。表題の「とにかくうちに帰ります」だけは…