頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「箱庭図書館」を読みました

乙一さんの「箱庭図書館」を読みました。

箱庭図書館 (集英社文庫)

箱庭図書館 (集英社文庫)

  • 作者:乙一
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: 文庫
 

これ、昔ハードカバーで買って何年も放置してて。ハードカバーは場所とるからと書庫整理した時に手放して、文庫で買い直してまたしばらく放置して。やっと…やっと読んだ…。積ん読にも程がある!

 

短編6つ入り。ひとつひとつのお話は趣きが違うのだけれど、繋がっているところは繋がっているので地続きのストーリーを読んだような感じも受ける。
町を舞台に、物語がちょっとずつ絡み合ってまとまって。タイトルに「箱庭」って入ってるのもしっくりきた。

 

なのになのに。
それぞれのお話の元ネタは別の人たち(素人さんのボツ作品らしい)から提供されていたなんて!
あとがきで知ってびっくり。

 

リメイクが並んでるだけだったらあまり何も感じなかったかも。違うお話の登場人物同士が繋がってるの、好きなんだよねー。愛着が湧いちゃうのです。

 

「とっても不幸な幸運」を読みました

畠中恵さんの「とっても不幸な幸運」を読みました。

とっても不幸な幸運 (双葉文庫 は 18-1)

とっても不幸な幸運 (双葉文庫 は 18-1)

  • 作者:畠中 恵
  • 発売日: 2008/03/13
  • メディア: 文庫
 

畠中さんの現代物って初めて読んだ!
6話のお話が入った連作。

 

『酒場』という名の酒場でちょっと不思議なことが起こり、当事者は現実を見つめさせられ、ラストは優しく。

話が進むごとに、『酒場』と登場人物たちに愛着が湧いてくる。

 

さらっとしたトーンで語られているのに先が気になる展開。ついついどんどん読んでしまった。

 

序盤、義父がどういう流れで義父になったのか疑問に思ったのだけれど、詳しく書かれていないからしょっぱなで止まってしまい。だいぶ考えちゃった。危うくそこでやめそうになったけど、読み進めてよかった。好きなお話。

「彼女のため生まれた」を読みました

浦賀和宏さんの「彼女のため生まれた」を読みました。

 

彼女のため生まれた (幻冬舎文庫)

彼女のため生まれた (幻冬舎文庫)

  • 作者:浦賀 和宏
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 文庫
 

これ面白かったー! お昼寝時間を削ってまで読んだ。

 

最初から最後までずーっと先が気になり続けて、どうなるのか知りたいから早く読み終わりたくて仕方なかった(笑)。

 

主人公がただのライターではなく、『母親を殺された上に濡れ衣を着せられたライター』だというところが、この物語の面白さを引き出しているし、解決に至る道筋を成り立たせてもいるのかな。

 

現実にはこんな展開はないんだろうけど(ラストは特に)、あってもおかしくないかもって思えるような人間臭さもあり。

 

1冊まるまる面白かった!

 

初めて読む作家さん。
調べたら、たくさん作品あるみたい。もっと読みたいな。

「方舟は冬の国へ」を読みました

西澤保彦さんの「方舟は冬の国へ」を読みました。

方舟は冬の国へ (双葉文庫)

方舟は冬の国へ (双葉文庫)

  • 作者:西澤 保彦
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫
 

表紙がほんわかした感じだったので、そういう内容をイメージしていたら…。まったく違った(笑)。

 

仕事を辞めた無職の男性が主人公。彼が、見知らぬ男に不思議な仕事を依頼されるところから物語がスタート。主人公は初めて会う二人と、家族のふりをして1ヶ月を過ごすことになる。

 

ぎこちなかった家族が日に日に心ほぐれてくる様子に、こちらも少しずつ応援するような気持ちになった。

しかし途中からは、思わぬ展開、思わぬ方向性に。突飛な内容ではあるんだけど、もしかしたらこういうことが起こり得る可能性もこの世界にはあるのかも〜と思わせられるストーリー。

『あ、そういう感じのお話?』と思いながらも、面白くてほとんど一気に読んでしまった。

 

和人と栄子が身の上話のような会話をする場面、けっこう好きで印象に残ってる。栄子は頭の回転が速くて明晰だなと思った。

 

終わり方も、好きな方。いい方にいろいろと想像した。

 

「私の家では何も起こらない」を読みました

恩田陸さんの「私の家では何も起こらない」を読みました。

私の家では何も起こらない (角川文庫)

私の家では何も起こらない (角川文庫)

  • 作者:恩田 陸
  • 発売日: 2016/11/25
  • メディア: 文庫
 

丘の上の一軒家。幽霊屋敷のお話。

 

そんなに怖くなかった。えげつない怖さじゃなかった。起こっているできごとはけっこうえぐかったのに、どうしてかな。表現がキレイだったのかもしれない。

 

読みながら恐怖に打ち震えちゃうかもーなんて思って身構えてたから、怖さ的にはちょっと物足りない感じもあった。

でも内容は好み。

いろんな視点での語り口、それぞれの事情、本当にこわいもの。読後、しばらくあれこれ思い返した。

「チェーン・ピープル」を読みました

三崎亜記さんの「チェーン・ピープル」を読みました。

チェーン・ピープル (幻冬舎文庫)

チェーン・ピープル (幻冬舎文庫)

  • 作者:三崎 亜記
  • 発売日: 2019/10/09
  • メディア: 文庫
 

裏表紙のあらすじを見て、わー面白そう! と購入。

名前も年齢も異なるのに、同じ性格をもち同じ行動をする人達がいる。彼らは「チェーン・ピープル」と呼ばれ、品行方正な「平田昌三」という人格になるべくマニュアルに則り暮らしていた。そんな時、429人目の平田昌三が、殺人事件を起こす。

ね、面白そうでしょ!?

 

でも、長編なのかと思っていたら、6編入っている作品だったので少し残念だった。

取材形式で話が進むという共通点はあったけれど、それぞれは違う登場人物の違うお話。

 

題材はどれも面白いし、展開も面白いんだけど、どっぷりとは楽しめなかった。文章が硬いのか、入り込んで行きづらかった。

 

勢いよく読んで『あー面白かった』というより、題材の持つ面白さをじわじわ楽しむという感じなのかもしれない。

「ナナツコク」が一番好きだった。次いで「ぬまッチ」かな。「チェーン・ピープル」はそうでもなかった。

 

全体的に割とだらだら読んだ。それでいて書かれていた内容はどれも興味深くて。だけど何だかずっと不完全燃焼というか。

 

なんか不思議な読後感。

うーん。

 

面白い話を遠回しな語り口で聞かされたような、そんな感じかな。

「密室殺人ゲーム王手飛車取り」を読みました

歌野晶午さんの、「密室殺人ゲーム王手飛車取り」を読みました。

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

  • 作者:歌野 晶午
  • 発売日: 2010/01/15
  • メディア: 文庫
 

ゲームの参加者は5人。

殺人を犯した人が出題者。他の4人は答えを推理し合う。答え合わせが終わったら、出題者を変えて次のゲーム。

設定で惹かれて読んでみた。

 

真ん中くらいまでは、なかなか進まず、ちょっと読んでは中断、しばらく経って少し読んではまた中断、これ最後まで読めるかなー?くらい思ってたんだけど。

 

途中からは一気読み。どんどん読みたくてどんどん読んだ。
登場人物たちのキャラに慣れたのもあるのかな。

 

終盤は意外な展開もあって、かーなり面白かった。
ひとりで反芻するよりも、誰か読み終えたひとと一緒に語り合いたいような感じ!

 

入り込めなかった前半も、地図印刷したりそこに書き込んだりして考えてたんだから、充分入り込んでたってことかも。普段はそんなことしないし。

 

続編も読みたいな。どうなるんだろう?ってところで終わってるけど、続編が純粋にその続きなのか、そのあたりも気になる。