恩田陸さんの「なんとかしなくちゃ。青雲編」を読みました。
この本、小説なんだけど、勝手にエッセイと思って読み始めちゃったんだよね。『世の中の「キモチワルイ」をスッキリ整理』っていう帯のワードが目に入ったのと、本屋さんで朝井リョウさんのエッセイ本の隣に並んでいたからそう思い込んでしまったのかも。実際、出だしはエッセイっぽい感じで始まったのですよ。なのにいきなり主人公についてのナレーション的説明が始まったと思ったら、ずっと主人公の話が続くから戸惑った。あれ?エッセイじゃなかったの?と。
どうやらこれは小説なんだなとやがてわかったけれど、ちょっと変わったスタイルの小説だった。途中で恩田陸さん目線の解説やつぶやきが入ってくるんだよね。
梯結子(かけはしゆいこ)という女性の一生、がテーマらしい。朝ドラ的な小説。
結子の幼い頃からのエピソードが割と淡々と語られていく。面白くないわけではないんだけど、すごく面白いかと言ったらそこまでのめりこめなかったかなー。
結子をあまり好きになれなかったのかもしれない。結子は、日常のちょっと不便なことやうまく回っていない部分を『キモチワルイ』と感じて、それを人が思いつかないような方法で鮮やかに解決したりする。それを特別なこととは思わず、誰でもそうするでしょといった感じで。
努力もしているし、優しい心も持っているし、まったく嫌な人ではないんだけど、なんかね。すごいことをサラッとこなしてしまったり、ブレない自分を持っていたり、人が悩むようなことを悩みに感じなかったり、観察眼はあるのに自分のすごさとか相手の気持ちとかには少し鈍感だったりするところ、ちょっとイヤだなあと思ってしまったんだよね。妬みかな!?
朝ドラの主人公、って割り切って読めば良かったのかも。普通にその辺にいる人のような感じで読んでいたからちょっと癪に障ってしまったのかもなあ。






