2021-01-01から1年間の記事一覧
加藤実秋さんの「メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス」を読みました。 メゾン・ド・ポリス 退職刑事のシェアハウス (角川文庫) 作者:加藤 実秋 KADOKAWA Amazon 主人公は新人刑事「ひより」。なかなか捜査に回してもらえない状況だったけれど、元刑…
村田沙耶香さんの「殺人出産」を読みました。 殺人出産 (講談社文庫) 作者:村田沙耶香 講談社 Amazon 面白かったー。 世の中がもしもこうだったら、っていうお話だけれど、設定がすごい。10人産んだら1人殺せるとか。現実にはあり得ない。それでいてこまかい…
アンソロジー「メアリー・スーを殺して」を読みました。 メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション (朝日文庫) 作者:乙一,中田永一,山白朝子,越前魔太郎,安達寛高 朝日新聞出版 Amazon アンソロジーとは言っても、執筆陣の中田永一、山白朝子、越前魔太郎は…
京極夏彦さんの「オジいサン」を読みました。 文庫版 オジいサン (角川文庫) 作者:京極 夏彦 KADOKAWA Amazon 面白かったー。72歳の益子徳一さんの日常。7日間のできごと。 日常も日常。ほとんど何も起こらない。せいぜいが数日前のことを頑張って思い出して…
住野よるさんの「麦本三歩の好きなもの」を読みました。 麦本三歩の好きなもの 第一集 (幻冬舎文庫) 作者:住野 よる 幻冬舎 Amazon が、途中でやめてしまいました。 三歩ちゃんのセリフが、ちょっとどうにも受け入れられなかった。「へぁいっ」「……ぬ」「ぐ…
知念実希人さんの「屋上のテロリスト」を読みました。 屋上のテロリスト (光文社文庫) 作者:知念 実希人 光文社 Amazon ポツダム宣言後、現実とは違った歴史を辿った日本のお話。 主人公は高校生の沙希と彰人。お互いに「君は〜」と呼び合うのが違和感あった…
道尾秀介さんの「N」を読みました。 N (集英社文芸単行本) 作者:道尾秀介 集英社 Amazon 章は6つ。これをどこから読んでも良いんだって! 各章の冒頭部分が最初に載っていて、そこを参考に自由に順番を決められる。読む人によって色が変わる物語にしたかっ…
知念実希人さんの「リアルフェイス」を読みました。 リアルフェイス (実業之日本社文庫) 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 知念さん、初読み。Twitterではよくお見かけするので、どんな作品を書くのかなーと気になって。 面白かった。お医者様の書くも…
北林一光さんの「ファントム・ピークス」を読みました。 ファントム・ピークス (角川文庫) 作者:北林 一光 KADOKAWA Amazon ダブルカバー。内側の方が好きだなあ。 山で起きる、不思議で恐ろしい事件。何の仕業でこんなことに?、と気になってどんどん読める…
湊かなえさんの「往復書簡」を読みました。 往復書簡 (幻冬舎文庫) 作者:湊 かなえ 幻冬舎 Amazon 長編かと思っていたら、違った。100ページほどのお話が3つと、8ページの締めくくり的なお話がひとつ。 最初の「十年後の卒業文集」は、それほど楽しめなかっ…
貴志祐介さんの「新世界より(下)」を読みました。 新世界より(下) (講談社文庫) 作者:貴志祐介 講談社 Amazon 面白かった…! 下巻も本当にハラハラドキドキで。主人公たち、ピンチに陥り過ぎだし四面楚歌になり過ぎだし九死に一生を得過ぎだった。何度も『…
貴志祐介さんの「新世界より(中)」を読みました。 新世界より(中) (講談社文庫) 作者:貴志祐介 講談社 Amazon 主人公たちには次々とピンチが降りかかってきて、これ最後まで無事に行かれるの?と、ハラハラが止まらない。 そして世界の仕組みが少しずつ見…
貴志祐介さんの「新世界より(上)」を読みました。 新世界より(上) (講談社文庫) 作者:貴志祐介 講談社 Amazon 1000年後の日本が描かれている。人間は呪力が使えるし、動物たちもいろいろと進化している。1000年前(こちらでの現代)の面影をあちこちに少し…
たつき諒さんの「私が見た未来 完全版」を読みました。 私が見た未来 完全版 作者:たつき諒 飛鳥新社 Amazon 3.11の大震災を夢で予知したと言われている漫画家さん。99年に発行され絶版になっていた「私が見た未来」の完全版が出るということで、飛びついた…
竹本健治さんの「涙香迷宮」を読みました。 涙香迷宮 (講談社文庫) 作者:竹本健治 講談社 Amazon うーん。全体の3分の1ほど進むまで全然面白いと思えなくて、途中でやめようか悩んだくらい。いろはが出てきたあたりから少しずつは楽しめたのだけれど。 帯に…
NetGalleyで、10/20発売予定 西加奈子さんの「夜が明ける」を読みました。 夜が明ける 作者:西 加奈子 新潮社 Amazon 重い作品。楽しくはない。でもとても大切なことをいくつも言われたように感じたし、それはずっと心に残っていくと思う。 高校で出会った「…
アンソロジー「自薦THEどんでん返し」を読みました。 自薦 THE どんでん返し (双葉文庫) 作者:綾辻行人,有栖川有栖,西澤保彦,貫井徳郎,法月綸太郎,東川篤哉 双葉社 Amazon どんでん返しがあるお話は好みだし、自薦というのも気になったので楽しみに読んだ。 …
アンソロジー「時の罠」を読みました。 時の罠 (文春文庫) 作者:辻村深月,万城目学,湊かなえ,米澤穂信 文藝春秋 Amazon お話4つ。こういうのにしては少なめかな。 □辻村深月「タイムカプセルの八年」最初、あまり楽しくない方向に行くかなと思ったら、小気味…
太田愛さんの「天上の葦 下」を読みました。 天上の葦 下 (角川文庫) 作者:太田 愛 KADOKAWA Amazon 面白過ぎた。 ものすごくハラハラドキドキした。比喩じゃなく、読みながら本当に心臓ドキドキしてた。 だってもう、「どうなっちゃうのー!?」の連続なん…
太田愛さんの「天上の葦 (上)」を読みました。 天上の葦 上 (角川文庫) 作者:太田 愛 KADOKAWA Amazon まさかまた奴らが絡んでくるとはね〜。面白いわ本当に。 相馬、鑓水、修司。1作目「犯罪者」の時から無茶しがちな3人ではあったけれど、今作でも無茶し…
太田愛さんの「幻夏」を読みました。 幻夏 (角川文庫) 作者:太田 愛 KADOKAWA Amazon 結局、「犯罪者」読み終えてそのまま「幻夏」に突入しちゃった。 これまたとても面白かったのだけれど、今回のお話は、つらかった。なんか、誰も幸せじゃない。切ないし悲…
太田愛さんの「犯罪者(下)」を読みました。 犯罪者 下 (角川文庫) 作者:太田 愛 KADOKAWA Amazon 面白かった。めちゃくちゃ面白かったー! スピード感のある展開。状況がめまぐるしく変わる。主人公たちがどうなってしまうのか、上手くやれるのか、緊張し…
太田愛さんの「犯罪者(上)」を読みました。 犯罪者 上 (角川文庫) 作者:太田 愛 KADOKAWA Amazon 読み返したい小説があるんだとおともだちから聞き、『それほどまでに面白い本が!?』と、冷蔵庫の話に食いつくチュートリアル徳井さんくらいの心持ちで教え…
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読みました。 重力ピエロ(新潮文庫) 作者:伊坂幸太郎 新潮社 Amazon やっと読めた!過去に2回、挫折したことがあって。どちらも50数ページで読まなくなってしまった。 たぶん前回読んだのは、2007年。水元公園に行ったと…
城平京さんの「名探偵に薔薇を」を読みました。 名探偵に薔薇を 作者:城平 京 東京創元社 Amazon 面白かった。ちょっと独特な雰囲気があった。ことばの言い回しは少し気取ってる感じ。キザっぽいというか。文庫が出たのが1998年のようだから、古さもあるのか…
梨木香歩さんの「家守綺譚」を読みました。 家守綺譚 (新潮文庫) 作者:香歩, 梨木 新潮社 Amazon 先日読んだ「金曜日の本屋さん」にこの作品のことが出てきて、家に寝かせてあったのですぐ読んだ。 ほんの百年すこし前の物語。綿貫征四郎という作家が記した…
名取佐和子さんの「金曜日の本屋さん」を読みました。 金曜日の本屋さん (ハルキ文庫) 作者:名取佐和子 角川春樹事務所 Amazon 実際に出版されている本のことがたくさん出てくるので興味深かった。メインの題材としては、庄司薫『白鳥の歌なんか聞えない』、…
吉田修一さんの「犯罪小説集」を読みました。 犯罪小説集 (角川文庫) 作者:吉田 修一 KADOKAWA Amazon 短編が5つ。「青田Y字路」「曼珠姫午睡」「百家楽餓鬼」「万屋善次郎」「白球白蛇伝」。 「犯罪小説集」とは言っても、そこで起こる犯罪自体より、登場人…
西加奈子さんの「円卓」を読みました。 円卓 (文春文庫) 作者:西 加奈子 文藝春秋 Amazon よかった。読み終わった時、最後のことばでグッと来るのと同時に、もう終わっちゃうのかと思った。まだまだずっと読めた。 妙に冷めていて考えが大人びているような「…
西澤保彦さんの「なつこ、孤島に囚われ。」を読みました。 なつこ、孤島に囚われ。 (祥伝社文庫) 作者:西澤 保彦 祥伝社 Amazon 祥伝社文庫15周年記念(2000年)、『特別書下ろし 長すぎない短すぎない中編小説の愉しみ』シリーズのうちの1冊。 このシリーズ…