頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

ハルさん

ハルさん

ハルさん

日常の中で起こる小さなミステリー。種明かしでもそれほど驚かされることはなく、ゆったりとした展開。謎解きの方法が中途半端にファンタジーな感じがして、最初はあまり入り込めず。

でもページを追うごとに、ハルさんたち親子の間に確実に時間が流れているのだということが感じさせられて、どんどん切なくなってくる。そちらの方が印象が強くなり、最後はしっかり感情移入。終盤、泣きそうになったけど出先だったので我慢したら、鼻がつんつん痛くなってしまった。ハルさんの心境を思うと、きゅうっと苦しくなる。でもあったかい。