頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

水の中のふたつの月

水の中のふたつの月
乃南 アサ

おすすめ平均
正にミステリーと呼ぶにふさわしい作品
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小学生時代の共通の秘密とは…
特異な性癖の理由

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亜理子(OL)はある日、幼なじみから久しぶりに電話をもらう。 12歳に転校してから連絡も取っていない相手。 今ごろ何だろうと不思議に思いつつも、仲良し3人組で再会を果たすんだ。 3人には当時、固く約束していたことがあるの。 その「誓い」が大きなポイントになってる。 現在と、当時の様子を行き来しながら話は進むんだ。 3人それぞれが持っている「癖」にも意味があることや、「乾くん」という男の子がカギを握っているってことが徐々にわかってくる。 恋人の「哲士」も段々ストーリーに深くからんでくるよ。 そして、怖ーいラスト。 当時の話も怖いけど、現在の話の展開も怖かったな。 で、エピローグも怖い。 どっちかと言えば私には苦手な種類の「怖さ」なんだけど、 けっこう面白い本なのではないかと思うよ。 すごく余談なんだけど、何年も連絡が途絶えていたような相手から、突然連絡がきたらどんな気持ちがしますか? 私は22歳頃、中学1年生の時のクラスメイトから電話をもらったことがあって、「久しぶり〜?元気ィ〜?」なんて懐かしそうに言うもんだから、てっきりクラス会でもあるのかなーって思ったのよ。 ちょっと嬉しかったのに、選挙があるから某K党をヨロシクという内容でしたわ。がくり。