頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「存在しない時間の中で」を読みました

山田宗樹さんの「存在しない時間の中で」を読みました。

次女が手に入れて読んでいたけど、少し難しくて途中でやめてしまったみたい。その後「おかあさん 好きそうじゃない?」とオススメされて。

物理学の話なんかが出てくると、たしかに少し難しかった。でもストーリー展開はわかりやすいし、どうなるのかなーという興味も手伝って割とスラスラ読めた。

この世界は実は…という部分は突拍子もないような仮説ではあるものの、あり得なくもないなあと思えてくる。すごい次元の話なんだけど、具体的に語られているできごとは身近なことの延長という感じなので自然に受け入れられた。

第四部が特に面白かった。今までのあれこれはそういうことだったのかーとわかったり、切なくなる部分があったり。読後、いろいろな登場人物たちに対してあれこれ思いを馳せてしまった。

登場人物たちが、自分の思いや未来のことなどに誠実に向き合っているのがよかったな。

読み終わってすぐよりも、しばらく経ってからの方が『この本 好きだなー』と思ってる。