ブックオフでかなり適当に選んで買ってみたんだけど、これが意外と面白かったの。
駒子という女の子が「
ななつのこ」っていう短編集に出会うのね。
表紙も内容も好きになった駒子は、作者にファンレターを出すの。
駒子の町の身近な謎を書き添えて。
そうしたら、作者から返事が届いたのです。
驚いたことに、そこには謎の答えまで書いてあったんだ。
駒子が読んだ「
ななつのこ」の内容を織り交ぜながら、駒子の日常と、身近な謎と、その答えが書かれていくの。
この本も短編集風に7つに分けられているんだけど、実際、話の内容はつながっているから連作集っていうことになるのかしら。
何となく、ほのぼととした感じなんだけど、ダラダラしているわけでもなくて、こういう生活もいいなあ、なんて思える内容。
表現が割とかっちりしてるというか、古風っぽい部分もあるんだけど、それが段々と心地よくなっていったよ。
難しくないんだけど綺麗な表現。
梨木香歩の本とちょっと通じるものがあるかも。
ほのぼのとした印象なんだけど、謎解きのような面があるから飽きないし、先を読むのが楽しみな状態で読み進められました。
こういう印象の本って初めてかも。好きです。
最近、少し本の好みが変わってきたかも。
っていうより、今までこういうのをあまり読んだことがなかったんだな。
ホラーとかミステリーよりも、こういうのが好きなのかもしれない。