頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

チルドレン

チルドレン
伊坂 幸太郎

おすすめ平均
読書でこんなに癒されるなんて・・・。
これまで感じたことが無い感動。
いつも思う
シリーズ化を望む!
読んで欲しい

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5つの短編からなる連作集です。 ・・・が、筆者があとがきで「一つの長い物語として楽しんでいただければ」と書いているように、長編だよね?と思えるようなまとまりがありました。 一つ目の作品「バンク」だけ、いくつかの章(というか節?)に分かれています。 それぞれに小タイトルがついているんですが、その命名の仕方がツボでした。 こういう言葉遊びって大好き。 登場人物も魅力的。 目立っていたのは、盲目ながら的確な推理を見せる「永瀬」と、メチャクチャやっているようで奇跡を起こしてしまう「陣内」。 2人とも、セリフや行動に意外性がある。 でも無理がないんです。 永瀬の小気味好い推理は読みながら嬉しくなるし、陣内の言動も痛快。 何より素敵なのは、2人ともすごくあったかいの。 どの作品も最後にはピッタリと納まるので、『そういうことか〜』とスッキリ。 それでいて温かい気持ちにも浸れる素敵な作品でした。 余談ですが、私はどうも名前から人をイメージしてしまう癖があるみたい。 「伊坂幸太郎」さんも、もっとお年を召した方なのかと・・・。 お若い人だったんですねー。 2つしか違わないとは!意外でした。 でも、写真を見たら、作品から感じていた通りの優しそうな印象。 『やっぱりねー』と思っちゃいました。