頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)

読了直後は『大して意外でもないしそれほど心も震えない』って思った。だけど翌日くらいから不思議にいろんな場面が頭を巡り始め、その時々の彼らを思うにつけぐっと来ている自分に気付かされた。数日経った今も、ふとした拍子に蘇ってくる。
事情がわかった上で思い返すと、どうしようもない気持ちになってしまう。たまらない。日が経つにつれ私の中での評価がどんどん上がっていった作品。