頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「夏への扉」を読みました

ロバート・A・ハインラインさんの「夏への扉」を読みました。

 

夏への扉

夏への扉

 

日本での発行は1958年だって。私が所持している文庫版は、24刷だけど30年以上経ってる。古い本なものだから、紙は変色しているし文字もかなり小さい。新訳ではないので、ことば遣いも何だか古い。

最後まで読めるかなと怖気づきながらの読書開始となったのだけれど。杞憂だった。たまに古い単語が気になるくらいで、ほかは何の支障もなくするすると読み進められた。先が気になって気になって仕方なかったくらい。

面白かったなー。ワクワク楽しいだけの時間旅行じゃないんだもん。主人公に次々と苦難が降りかかってくるものだから、どうなってしまうんだろうとハラハラが止まらない。こんなの無理ではってところから何とか危機を脱出していくところ、いろいろな辻褄を合わせつつ良い方向に解決していくところ、答え合わせのような後半の展開、ぜんぶ楽しめた。

主人公が、人を信じることをやめなかったのが好ましかった。猫への愛情も深い。でも私は猫が好きではないので、ピートに関しては割と無感動に読んでしまった。