頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

文字禍の館

文字禍の館
倉阪 鬼一郎

おすすめ平均
活字の奇想テーマパーク

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みなさんタイヘンですっ。 ものすご〜〜〜く、ものすご〜〜〜っっくヒドイ本に出会ってしまいましたっ。 祥伝社文庫の15周年記念の企画だとかで、400円文庫っていうシリーズが出されたの。 短編でも長編でもなく、中編ってやつにチャレンジするとかいう。 ”物語の原点「躍動」と「変容」を求めて!”とかいう。 この本はそのうちの1冊。 ”文字禍の館”とは、大金持ちが建てた、非公開のテーマパーク。 行った人が戻ってこないなどの怖い噂もある所。 そこに、ある3人の男たちが招待されるの。 本の裏側には『ホラー小説に独自の境地を拓く気鋭が、奇抜な手法を駆使して”文字そのものの恐怖”に挑戦した驚天動地の奇想小説!』なーんて書いてあるわけよ。 絶対面白いと確信して買ったというのに、とんだ食わせ物でした。 「奇抜な手法」すぎてアホっぽくなっちゃってます。 ホラーどころか、逆に笑ってしまいます。 というか、ホラーとしてじゃなければ面白いのかも??? 途中ちょっと場面が変わるところがあったから『これから面白くなるのね』と思ったものだけど、後半はさらにひどかった(笑)。 新しい試みにチャレンジしてみたんだと思うけど、怖がらせてやろうという意図がミエミエなんだもん。 ラストまで冷めっ放しのまま読み終わっちゃったよ。 設定はいいと思うんだけどなー、やっぱり中編だと中途半端になるのかな? せめて短編だったらもうちょっとこう、何とかなったのかしら、、、。 それとも【特別書下ろし】に問題があるのか、、、。 いやー、今まで生きてきた中で一番ガッカリした本だったよ。 あまりのヒドサに、彼にも読んでもらったくらい。 彼は「俺の一時間を返してくれ」と言ってたよ。 逆オススメってことで。