親の用事で親戚のお屋敷に集まった子どもたち。
蔵の中で「四人ゲーム」を試したら、終わった後に、子どもが一人増えていた!
・・・という、不思議な事件から始まる物語です。
座敷
童子、古い井戸、底なし沼。
古くからあるお屋敷とその周辺には、様々な言い伝えが残っています。
そして、それを実証するかのような事件が次々と起こるのです。
霊の仕業とも人間の犯行とも思えるような数々の怪事件。
放っておけば命の危険だってあるのに、大人はまったく当てにならない。
子どもたちは自分たちの力で犯人を捜そうと考えます。
この作品は、
講談社の「
ミステリーランド」という企画で、第一回目配本として出版された作品です。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための-」という謳い文句通り、大人も子どもも楽しめる内容ではないかと思いました。
謎を解くのは子どもだけれど、少しずつながら確実に真相に近付いていく様子が気持ち良かったです。
最後は「そうだったのかー!」と思う展開もあり、楽しんで最後まで読めました。
小野不由美ってこういうのも書くんだねという新鮮さもあったなぁ。
あ、イラストは「
コロボックル物語」の人でした。
何となく得した気分になったりして。
「
ミステリーランド」は、各回3冊ずつ、3ヵ月ごとの配本です。
装丁もちょっとカッコイイ。
執筆陣がすごく豪華なの。他のも早く読みたーい!