頭の中のあかない引き出し

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蛇にピアス

蛇にピアス (集英社文庫)

蛇にピアス (集英社文庫)

芥川賞受賞で話題になっていたので。
というよりも、彼が読みたいと言って買ってあったので読みました。

主人公は「ルイ」。
クラブで出会った「アマ」のスプリットタンに惹かれ、自分もやってみようと思うようになります。
スプリットタンとは、蛇みたいに改造された舌のこと。
舌にピアスを開け、だんだんと大きなピアスに拡張していき、最後に先端部分を切って切り離すという作業で完成するらしいです。

ルイが舌にピアスを開け穴を拡張していくのにつれ、環境や考え方にも変化が起こってきます。

こういう世界もあるんだーという新鮮な感じはあったけれども、読んでいてのめり込むとか共感するとか感動するといったことはなかったなぁ。
『これが芥川賞なんだー。純文学???』というのが正直な感想。

もしかすると、同世代の人には共感される部分があるのかも。
文体は読みやすく、ページ数も少なめ。
1時間くらいで読めると思うので、気になっている方はどうぞと思います。