うーん。
叙述トリックは好きなんだけど、この作品は最後まで読んでもあまりピンと来ないというか、「!」とならず気持ち良くなかった。途中で何度か腑に落ちない感じを持ちながら読み進めてはいたものの、後半でそれが明らかになっていっても、何だか無理に理解させられているという感覚。
整理できず軽く再読して、ああ こういうことねとわかったけれど、手放しで面白かったとは言えないかなあ。でも、あちこちこまかい描写で違いが表現されているのを見つけるのは楽しめた。直接的で生々しい性的表現が多く登場するので、苦手な方は注意です。