頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「螢」を読みました

螢 (幻冬舎文庫)

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩さんの「螢」を読みました。

序盤、主人公が誰なのかいきなりわからなくなり、混乱してしまった。主となる視点で語っているひとが、文の流れからいうとAさんだと思ったのに、そのAさんが急に第三者として描かれている。じゃあこれ語ってるひと誰??と疑問に思うも、それがわからないのでかなりイライラした。もうやめようかと思ったくらい。

それでも、きっとこれは叙述トリックなのだろうと思い、何とか読み進めた。いろいろ勘ぐってしまいつつ。

そこをもう割り切って読めば、ストーリーは面白かった。ただ、全体的にセリフまわしが古くさかったかな。特に平戸さん。大学生あんな話し方しないでしょ。

叙述トリックの内容も、新鮮だった。そういうパターンとはね!
でも序盤から『何かあるんでしょ』という気持ちで読んでいたので、素直に楽しめなくてもったいなかったかな。読後、思い返しながらパラパラめくってみて、書き方にかなり工夫したんだろうなというのが伝わってきた。

終わり方は好きだなー。救いがなくて。想像させる部分もあって楽しかった。確定する要素はないから想像して楽しむだけだけれども。

「真夜中の五分前 <side-B>」を読みました

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

本多孝好さんの「真夜中の五分前 -five minutes to tomorrow <side-B>」を読みました。

うーーーーーん。。。
嫌いではない。嫌いではないのですよ。
でも好きでもないかなー。

side-Aの後のお話。Aを読んでいた時には想像しなかった展開で、少しミステリー風味もあって、面白く読み進めはしたのだけれど。
でも読後にほとんど余韻がなく。最後はやっぱり恋愛小説なんだねって感じの終わり方だったから、結局は私の好みではなかったってことなのかもしれない。

最後の段落の文章は好き。ここは記憶に残りそう。
でもまあ全体的に、私にとってはあまり心が揺さぶられるお話ではなかった。

そもそも、主人公のセリフの口調が好きじゃないんだな。これも没頭して読めなかった原因のひとつか。
まだるっこしいことばの選び方。おしゃれ感を出してるのか知らないけど、身近なひとがこれだったらゾワゾワしてしまうかも。

「真夜中の五分前 <side-A>」を読みました

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

本多孝好さんの「真夜中の五分前 -five minutes to tomorrow <side-A>」を読みました。

何だかよくわからないお話に感じた。登場人物それぞれの想いは何となく理解はしたけれど、『そうなんだ~』って感じの気持ちしか持てず。何を伝えたいのか、伝えたいことがあるのか、メインが何なのかもよくわからなかった。
恋愛小説というものがあまり得意ではないからか、特に心に響く部分もなく読了。

でもこの作品には、Side-Bがある。わざわざAとBとに分けるからには、Bの方を読んだら、何かすごいどんでん返しがあったり衝撃の事実がわかったりするのかも? Aを読み終えた段階では『このエピソードって必要なのかな』と思う場面がいくつかあったけれど、それも今後の伏線なのでは?
それとも、別の登場人物の目線から描かれているだけで、内容は大体一緒ってパターンかな?

いずれにしても、どうなるのか気になるのでBは続けて読む予定。

「クリーピー」を読みました

クリーピー (光文社文庫)

クリーピー (光文社文庫)

前川裕さんの「クリーピー」を読みました。

映画化されていて、何となくCMを目にしたような気もするけどあまり覚えてない。帯の『あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。』というコピーに惹きつけられて購入。

ホラーっぽい内容をイメージしていたのだけれど、そういう怖さではなかった。人間の怖さ。同じ人間がすることだけに、理解のできなさが恐ろしかった。

感じの似た事件は現実にも起こっているということや、自分にも絶対降りかからないことではないということを思うと、ホラー以上に恐ろしい。隠されている狂気は本当にこわい!

主人公の行動の甘さが何度か気になったけれど、救いようがないほどつらいラストにはならず、意外と読後感は悪くなかった。

続編も読んでみるつもり。

「世界から猫が消えたなら」を読みました

川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」を読みました。

設定が面白い。なかなかない展開。でも、起こる出来事がそこだけファンタジーすぎやしないかいと思ってきてしまい、何だか雑に読み進めてしまった。

ちょっと描写がまどろっこしく感じる部分が時折あって、そのあたりはついつい斜め読み。(私のすぐ後に読んだ長女も、けっこう飛ばしちゃったところがあると言っていた)

そして後半、これは少々できすぎなのではないか? 主人公の妄想なのか? などと思ってしまう場面があり、まあ感動もあったんだけど、どこかに醒めた気持ちが芽生えてどっぷり感情移入ができなかった。

それでも、ストーリーの展開自体は好きかな。愛はひとを救うよね。

気になるのは、ラストのその後。うれしい気持ちが勝つといいな。悲しみの気持ちで動けなくなるのはつらいから。

「ホテル・ピーベリー」を読みました

近藤史恵さんの「ホテル・ピーベリー」を読みました。

買ったときには、裏表紙のあらすじをチラ見して面白そうだと思ったのだけれど、積んでいるうちにすっかり忘れて内容わからないまま読み始め。

舞台はハワイ。ヒロという町にある、小さなホテル。リピーターお断りで、滞在期間は最長3ヶ月までというちょっと変わったルールつき。そこに滞在する主人公と、数人の宿泊客やオーナーたちをめぐるお話。

前半は特に大きな出来事もなく、スピード感もなく、あまり入り込めず何となく読んでいた。

途中で事件が起こり、そこからはミステリーの要素もあり、ストーリーの展開を楽しめた。

トリックは面白かったけれど、わからない部分が少し残った。なぜ嫌いと言ったのか、なぜあの場所では態度が違ったのか。想像することはできるんだけど、確信は持てない。

読後、何となく物足りない気持ちが残ってしまった。面白くなかったわけではないのだけど。

「ヒア・カムズ・ザ・サン」を読みました

ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)

ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)

有川浩さんの「ヒア・カムズ・ザ・サン」を読みました。

基本設定が同じだけれど、異なるふたつの物語。私はパラレルの方が好きかな。

でも両方とも何だかさらっと読んでしまった感じ。涙腺刺激されたし、心が動かなかったわけではないのだけど。

有川さんらしい言い回しが今回は妙に鼻についてしまう感覚があって、純粋に物語を楽しめなかった感じ。そのせいか、読み終わっても何だか感想を書く気がなかなか起きず。

3週間くらい経ってしまい、年も明けてしまったので、残っている記憶だけでとりあえず書きましたーー。