「同志少女よ、敵を撃て」を読みました
逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。
2022年本屋大賞受賞作。
第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作。
独ソ戦の最中、狙撃兵となって戦った女性たちのお話。ほとんど知識がないので、私には難しい部分がたくさんあった。戦況や作戦の説明など、あまり把握しきれないまま読み進めてしまった感じ。
会話の流れで補完して、大体は理解できたかなとは思う。とはいえ、含みのあるセリフが出てくると、何しろ知識がないものだから『これはどっちの意味で言ってるの?』とわからなくなることもあった。
史実に基づいた部分や実在の人物も出てくるものの、フィクションなので、展開は面白い。
ただ、銃を撃って敵を殺すシーンや人が死ぬシーンが多く、こまかく描かれてもいるので気は滅入る。普通の女の子だったのにここまでできるようになってしまうのかというのが衝撃だった。
ミハイルが最後に出てくるシーンは、淡々と描かれていたけれど、ここでこんな風にミハイル出てくるんだ……と驚いた。
エピローグは割と穏やかで良かったな。