結婚した姉の家に遊びに行って事件に巻き込まれた主人公、
気がついたら入院してた。
そして、退院した主人公の鼻に異変が!
この主人公、ものすご〜く鼻がよくなっちゃうんだ。
”犬”並み、もしくはそれ以上らしい。
ニオイの感じ方も、人とは違ってしまうの。
目で見るようにニオイがわかるんだ。
最初はとまどっていた主人公だけど、”ニオイ”というものに興味を持ち出したの。
その結果、ますます嗅覚も鍛えられてその実力を発揮する。
できあがった料理のニオイだけを頼りに材料を全部あてたり、調味料の量や火の入れ具合までわかっちゃったりね。
で、これを利用して事件の犯人を追うことを思いつくの。
親友が”シュウタンボウ”というものを発明(?)してくれて、それを使って犯人の行動を分析して追っていくんだ。
ここで立ち止まったとか、誰かと会った、とかね。
・・・何か、こう書くと大して面白くなさそうだな。
あーん、とっても面白いのにー。
久しぶりに、『読むスピードよりも先の展開が気になる方が勝って読みながらウズウズする感覚』を味わったもん。
後半はハラハラしながら読めるし、最後は感動もあり。
うん。おもしろかった!
とはいっても手放しでサイコーというわけではないんだ。
ひとつ、事件の特徴で気になることがあったんだけど、そのことについてはほとんど触れずに終わっちゃったの。
読み終わってしばらくしてから「ん?あれは何だったの?」って思った。
その1点だけ残念だったけど、トータルではかなりの高得点。
オススメよ。