2002-01-01 三月は深き紅の淵を 読書感想文 三月は深き紅の淵を恩田 陸おすすめ平均 未完成の地図一夜の楽しみなんともいえない魅力そして何度も読み返すのだ不思議に満ちているAmazonで詳しく見る by G-Tools 「三月は深き紅の淵を」という本があって。 それは一般には発売されていない本で、誰が書いたかすらも謎。 持っている人は、1人に一晩だけ貸すことが許されているの。 ほんとに一晩だけ。例え読み終わらなくても。 それ故にこの本をきちんと読んだ人はほとんどいなくて、内容に関してもいろんな議論を呼んでいる。 マニアもいて、要約が出回っていたりもするらしい。 この本は四部作で、それぞれに謎があるという設定。 そして実際の「三月は深き紅の淵を」(恩田陸のね)も、四部作仕立てになっていて、それぞれが違うお話のようでいて、繋がっているようでもあって。 何というか、不思議な気持ちになった。 けしてハラハラしたりドキドキしたりする内容ではないんだけど、淡々と面白いというか、いつまででも読んでいたい感じ。 読み返してみたい気持ちにもなる。 「面白い」本というより「好きな」本と言った方がいいかも。