頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

三月は深き紅の淵を

三月は深き紅の淵を
恩田 陸

おすすめ平均
未完成の地図
一夜の楽しみ
なんともいえない魅力
そして何度も読み返すのだ
不思議に満ちている

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「三月は深き紅の淵を」という本があって。 それは一般には発売されていない本で、誰が書いたかすらも謎。 持っている人は、1人に一晩だけ貸すことが許されているの。 ほんとに一晩だけ。例え読み終わらなくても。 それ故にこの本をきちんと読んだ人はほとんどいなくて、内容に関してもいろんな議論を呼んでいる。 マニアもいて、要約が出回っていたりもするらしい。 この本は四部作で、それぞれに謎があるという設定。 そして実際の「三月は深き紅の淵を」(恩田陸のね)も、四部作仕立てになっていて、それぞれが違うお話のようでいて、繋がっているようでもあって。 何というか、不思議な気持ちになった。 けしてハラハラしたりドキドキしたりする内容ではないんだけど、淡々と面白いというか、いつまででも読んでいたい感じ。 読み返してみたい気持ちにもなる。 「面白い」本というより「好きな」本と言った方がいいかも。