向田邦子の作品を読んでみようと思い立ち、映画化されているということでこれを選びました。
でも、元々は放送台本として書かれたもので、小説化したのは別の方のようです。
四姉妹の父に「面倒みてる人」がいることが判明し、4人が両親には内緒であれこれ相談するところから話は動いていきます。
でも、話が進むうちに四姉妹にもそれぞれあまり言えないような事情があることがわかってくる。
それが何ともリアルに描かれていて、ついつい夢中で読み進めてしまいました。
リアルであるが故に、登場人物のセリフにやきもきしたりすることもしばしば。
でも何だか魅力的なんだなぁ。
本当に身近にいそうな感じがするからか、感情移入しやすかったです。
姉妹間のケンカも興味深かった。
きょうだいのケンカって遠慮がないですよね。
でも、私が妹とケンカしたらここまで言うかなぁ?と思うようなセリフまで飛び出してました。
言葉遣いは今の同じ年齢の人とはやっぱり少し違う部分もあると思うけれど、内容に関しては20年以上前に書かれたという古さは感じませんでした。
映画では、
大竹しのぶ、
黒木瞳、
深津絵里、
深田恭子が演じているそうです。
読みながら『誰が出てるんだっけ?』と考えたのですが、
大竹しのぶと
黒木瞳が思い出せずに
鈴木京香と
小林聡美でイメージしてました。
考えてみれば、長女は45歳という設定だから
鈴木京香じゃ若すぎるかぁ。
観てみたくなりました。
それから、
新潮文庫の方はシナリオ版らしいので読み比べもしてみたいな。