頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

スクランブル

スクランブル
若竹 七海

おすすめ平均
卵のように
混沌とした迷いはまるで卵がかきまぜられたようで

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この人の作品は、初めて読みました。 舞台は1980年、主人公は女子高の生徒である5人組。 高校から編入した彼女たちは「アウター」と呼ばれ、何かと言えば差別的な態度をとられてしまっています。 変な目で見られることも多々。 強がったり興味がないフリをしたり、「学校」という小さな社会を彼女たちなりのやり方で生きて行く日々。 物語の前半、十七歳の少女が校内で殺されるという事件が起こります。 彼女たちは、それぞれに推理を働かせ犯人を見つけようと知恵を絞る。 結局、犯人は誰なのか? それは1995年、32歳になった彼女たちが出席する結婚式で明らかになってきます。 しかし、推理小説というよりは、高校生のほろ苦さが描かれているといった方が近いかも。 他のグループの目、先生の態度、少し乱暴な言葉遣い。 あぁわかるなーと思ったけれど、言葉はちょっと荒っぽすぎる気もしました。 1980年の高校生というとこんな感じだったのかな? でも、95年になっても荒っぽさが抜けてないっていうのが気になった。 旧友と会って気分が当時に戻ったからという理由も考えられるけど、年月が経てば自然と雰囲気とか言葉遣いも変わっていったりするんじゃないかなぁと思いました。