頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

毒(ポイズン)
赤川 次郎

おすすめ平均
自分だったら・・・。

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中学生の頃に読んだ本。2年くらい前に再読しました。 ほんの数滴で致死量に至って、効き目が出るのは使用後24時間たってからで、しかもカラダからは絶対に検出されないっていう毒薬が手に入ったら、あなたは誰かを殺しますか?? この本では、そういう毒薬が実際に存在するんです。 連作形式になっていて、この毒薬が次から次へといろいろな人の手に渡っていきます。 いろんな人のいろんな殺意。 でも共通しているのは、罪悪感の薄さ。 絶対にバレないってこと、飲ませてもすぐに苦しむわけじゃないことが「自分が殺した」って気持ちを忘れさせるのかな? でも邪魔者を消したからといって必ずしもシアワセになれるとは限らないんだよね。 いま読んでもけっこう楽しめるかな?と思える1冊。 「じっくり読む」という感じでもないけど、毒の行方が気になってダーっと読めちゃうよ。 赤川次郎らしい読みやすさも手伝ってくれるしね。