児童書です。
91年が初版のようだけど、書いた人が1947年生まれだからなのか、主人公は小学生なのに妙にセリフが古くさいです。
まずそれが最初に気になっちゃった。
でも大丈夫、すぐ慣れました。
小学六年生の「悟」は、体育館での作業を抜け出したところで黒いネコに出会います。
そこから二分間の大冒険のハジマリハジマリ。
冒険が始まる辺りまでは『ありがちなストーリーなのかな〜』なんて思ってたんですが、中盤からはかなり夢中で読んじゃいました。
児童書に属してるとは言え、侮っちゃいけません。
謎を解かないと冒険を終わらせられないのだけど、その謎は「この世界でいちばんたしかなもの」を見つけることなんだよ。
難しいでしょ?
登場する子供たちや老人たちの置かれている状況を読んでいると、思わず入り込んでしまいます。
竜との対決に向けての展開もドキドキしちゃうし。
戦いの最後も読み応えがあって、いやいや、チビッコだけに読ませておくんじゃもったいないなーと思いました。