頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

食堂かたつむり

食堂かたつむり (ポプラ文庫)

食堂かたつむり (ポプラ文庫)

文体のせいなのか物語の進むスピードのせいなのか、あまり感情が高ぶることなく静かで穏やかな気持ちで最後まで読み終えた。しかし思い返せばいろいろと事件は起きていて、その都度、ショックな気持ちや悲しい気持ちや、やりきれない気持ちや切ない気持ちや嬉しい気持ちを読み手の私もじんわりと感じていたのだった。
でもあくまでもじんわり。現実味のある出来事でも、あまり生々しく感じていなかったかも。食べ物の描写がクッションになって、それに癒されていたってことなのかな? あと、食いしん坊なのでお料理はどれも食べたくなりました。