2012-02-16 ミーナの行進 読書感想文 ミーナの行進 (中公文庫)作者:小川 洋子発売日: 2009/06/01メディア: ペーパーバックああなんか、じわじわ来るなあ…。 予想していた結末にはならなかったけど、結末やオチなんてこの作品には要らないんだ。時にちょっとした事件が起こりながらも穏やかにゆっくりと物語は進み、読後に残るのは、胸がやさしくキュウウとなる気持ち。もう二度と戻らないけれど記憶の中では完璧にそのままで存在し続けているあの時間。大好きな場所。大好きなひとたち。懐かしくて切ない、大切な心の宝物。誰にでもそういうのは存在するのかも。