頭の中のあかない引き出し

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「バニシングポイント」を読みました

佐藤正午さんの「バニシングポイント」を読みました。

 

バニシングポイント (集英社文庫)

バニシングポイント (集英社文庫)

  • 作者:佐藤 正午
  • 発売日: 2000/02/18
  • メディア: 文庫
 

何年も前に中古で買って寝かせていた本。裏にはブックオフの105円の値札シールがついている。
そしていよいよ読もうと開いてみると、文字が小さい。1ページあたりの文字も行も多めで、とても読みづらそう。

でも読んだ。

お話が7つ入った連作小説。最初のふたつくらいは、これらがどうやって繋がっていくのかなと興味深く読めたのだけど、そのあとはいいテンポでは読めず。連なっていく感じが弱いし、盛り上がりにも欠けるので、どうしても眠くなってしまう。寝落ちしまくりながら何とか読み終えた。

読み終わって思い返してみても、連作というにはそれほど連作っぽくなかったなあという印象。登場人物が重なっていたり関連する人が出てきたりはしていたのだけれど、そこにワクワク感がなかった。

みんないろいろ秘密を持っているもののそれもあまり明らかにはされなかったし、いろいろな人の人生のワンシーンを見せられて終わったなという感じ。そこがいいのかもしれないけど。

ちょっと不完全燃焼だなー。私にはちっとも面白くない本だった。

それと、「○○自身」ということばがひとつの章に1回は出てきていたんと思うんだけど、それが必ず「○○じしん」と平仮名の表記だったのが不思議だった。何か意味があるのかな?