頭の中のあかない引き出し

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「鬼の跫音」を読みました

道尾秀介さんの「鬼の跫音(おにのあしおと)」を読みました。

 

鬼の跫音 (角川文庫)

鬼の跫音 (角川文庫)

  • 作者:道尾 秀介
  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: 文庫
 

「鈴虫」、「犭(ケモノ)」、「よいぎつね」、「箱詰めの文字」、「冬の鬼」、「悪意の顔」の6篇が収められた短編集。

恐いお話。どの物語にも驚く展開が用意されていて、面白かった。ホラーっぽい雰囲気も感じつつ、最終的には人間の心が恐ろしかった。結末はハッキリ明示されていないものもあり、解釈が難しかったけれど、正解を手に入れられなくても面白かったからいっか、と思った。

「犭(ケモノ)」が一番わかりやすいラストだったかな。
「冬の鬼」のストーリーの進み方と、「悪意の顔」の真実がどれなのかハラハラするところが好き。