「図書室のはこぶね」を読みました
NetGalleyで、名取佐和子さんの「図書室のはこぶね」を読ませてもらいました。
3月17日発売予定です。
とても良かった。
主人公は、高3の百瀬花音。1週間、友人に代わり図書委員の仕事をすることになる。図書室で委員の朔太郎と出会い、10年前から返却されていないはずの本「飛ぶ教室」を見つけ、その謎を解こうとするところから話が展開して行く。
登場人物、全員キャラがいい。魅力があって、引きつけられた。みんな好き。
本の謎だけでなく体育祭にまつわる問題もいくつか発生するし、人と人とのかかわりも興味深い。どれもこれも先が気になる展開で、最後まで一気に読めた。
なんか、読んでて眩しかったなあ。それぞれつらい思いやヘビーな経験、大きな後悔もしているんだけど、この1週間のひとつひとつのできごとが、未来の宝物になっていくんだろうなと思えた。紛うことなき青春。愛すべき日々。
ほとんどの登場人物が意外と重いもの背負っているから、最終的にみんな何かしら前に進めたことが嬉しかった。
キャラもストーリーも読後感も良い。面白かった!