頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「六人の嘘つきな大学生」を読みました

浅倉秋成さんの「六人の嘘つきな大学生」を読みました。

スピアリンクスという、今をときめく会社の就職試験。5千人以上の中から選ばれた6人が臨むことになるのは、最終選考だというのにグループディスカッションだった。
これがまさかの内容で、ディスカッション中にとんでもない事態になってくる。

誰の仕業なのかという犯人探しと、このディスカッションがこれからどうなっていくんだろうというハラハラ感。そして、数年を経てのインタビューが挟まれつつ進むので、その姿から犯人を予想したり聞き手をイメージしたりする楽しさもあった。

伏線がたくさんあったけれど、ところどころ、少し不自然に感じる描写があった。唐突なので『これは何だろ?後で関係して来るのかな?』『伏線かな?』と察しがついてしまった。

でも、犯人についての予想は何度も覆されて、面白かった。根っからの悪人はなかなかいないと思うけど、本当の善人もなかなかいないよね。腹黒でもいいじゃない。にんげんだもの