「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読みました
町田そのこさんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読みました。
カメルーンの青い魚、夜空に泳ぐチョコレートグラミー、波間に浮かぶイエロー、溺れるスイミー、海になる、の5篇。短編だけれどつながりはある。
少し前に読んだ「スモールワールズ」と印象が重なって、同じ作者さんだっけ?と確認してしまった。ネオンテトラ、驚きが隠されているところ、出てくる人の雰囲気なんかが近いのかも。
登場人物たちがつらい気持ちを抱えながらもがいて、苦しんで、それでも最後にちょっと救われるのでホッとする。「海になる」は、ラストとても良かったのだけれど、そこに行き着くまでがキツかったな。
「波間に浮かぶイエロー」が一番好き。切なすぎるけど。