頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

告白

告白 (双葉文庫)

告白 (双葉文庫)

とにかく面白かった! 第一章はそれだけで既にバシッと収まっていて、一章ラストまで読み終えた時、これって短編集だった?と思ったくらい。でもそこからも凄かった。思惑と思い違いと思い込み。引き込まれて一気に読んだ。

読後は静かに興奮。誰も幸せじゃないし誰も救われていないのに、スッキリして気持ち良さが残るのはなぜなんでしょう。えげつない感情もすべて吐露されているから? それなのに淡々としているから? いろいろ考えてみてもよくわからない。正しいだけの人間がいないっていうところにも、しっくり来たのかも。