頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「烏に単は似合わない」を読みました

阿部智里さんの「烏に単は似合わない」を読みました。

ひとことで言うなら、和風のファンタジー、なのかな。でも、ファンタジーと言ってしまうと何だかしっくり来ない。

 

読み終わって、まだドキドキが残ってる。
波打ち際でちゃぷちゃぷしてると思っていたのに、実は大きくて強い波の中にいたって感じの物語だった。上品な荒波、的な?
何を言ってるかわからないと思いますが!(笑)

 

世界観がしっかりしていて、作り込まれている。それぞれのキャラクターも、脇役までみんな魅力的。十二国記を思い出した。
作者さんの頭の中には、この世界がくっきり存在しているんでしょう? 羨ましいな。


桜花宮に登殿してきた4人の姫。
若宮の妻に選ばれるため、表でも裏でも火花バチバチ

 

誰が選ばれるんだろう?誰が入内するんだろう?というところに意識を置いて読んでいたのに、事件が次々と起こってくる。
誰が勝つのか、誰が悪いのか。
どうなるのか想像がつかないので、ただただ読み進めた。

 

後半は、次から次へと衝撃の展開。
んもー、まさかまさかが多過ぎて!
真相にも驚いたなあ。女性の強さ、弱さ、覚悟を見た。興奮の内に読み終えた。

 

面白い本ってまだまだあるよねえと、久しぶりの高揚感に喜んでる。
これたぶん、読み返しても楽しいやつ。

 

シリーズ物ってところもうれしい。2作目注文してある。
早く届いて!