頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「リセット」を読みました

垣谷美雨さんの「リセット」を読みました。

薄々勘付いてたけど、垣谷美雨さん、好きだわー。どの作品でも、誰もが感じたことのあるような悩みや不安や不満、嫉妬、見栄、などなどちょっとイヤな感情が、物語の脇を固めるようにがっつり描かれてる。知ってる気持ちがたくさん出てくる。身に覚えがあることも多くて、地味にHP削られちゃうんだけど、最後にはお薬もらった感じになるのがいい。

47歳の女性3人が高校3年生の時にタイムスリップするというお話なんだけど、突飛な設定はタイムスリップしたというただ一点だけ。それ以外はおそろしいほど現実だった。

主人公たちは、三人三様。高校生に戻ってからも、考え方や行動がそれぞれ違うので面白い。以前は見えなかったものが見えていろいろと考えさせられている様子も興味深い。そしてどれもがリアルなので、身につまされちゃってつまされちゃって!

落としどころもよかったなー。私だったらどうするだろうか。かなり真剣に考えてしまった。

何だか文字が小さく感じる本だった。数えたら1ページに41文字×18行、だったから他のより小さめかな。最初は読みづらく感じて『進まなーい』とか思ったけど、結局は先が気になってほぼ一気読みだった。