頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

豆の上で眠る

豆の上で眠る (新潮文庫)

豆の上で眠る (新潮文庫)

気持ちいい読後感ではなかったなー。
どの登場人物の立場で考えてみても、なぜその選択をしたんだろうという気持ちが残ってスッキリしない。家族の誰かを守りたい思いが強すぎて、というよりは、平穏な生活を欲しがる心が判断を鈍らせたのかもと思ってしまう。結衣子はもちろんだけれど、結局のところみんな哀しい。豆の正体ははっきりしても、安眠できない気持ちの悪さ。