「木曜日にはココアを」を読みました
青山美智子さんの「木曜日にはココアを」を読みました。
わかりやすい文章でさらさらっと軽く読める。
シドニーがちょこちょこと出てくる。よく見たら、『東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー』と書いてあった。シドニーは新婚旅行で訪れたので、親しみがある。
全体的に、優しいお話。悪いことにはならない感じがずっと漂っているので安心して読めた。前のお話に出てきた人が次のお話では主人公になっていて、スムーズに読み進められる。リレーをしているみたい。人と人はつながっている。
ちょっとクサいセリフ回しが多いし、現実にはこんな会話はしないよねーって思っちゃうことも多かったんだけど、しっくりきて心に残る文章もあった。赤い糸の意味を考えるところ、不安から作るストーリーについて考えるところ。
ラルフさんのお話が好きだな。マスターは、好ましいけどイマイチつかめない人という印象のまま終わっちゃった。まあ、それでいいのかもしれないけど。
あと、最後の文面はさすがに何だか恥ずかしくなってしまったな。私なら渡せなーい(笑)。