頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「私の骨」を読みました

高橋克彦さんの「私の骨」を読みました。

短編集。私の骨、ゆきどまり、醜骨宿、髪の森、ささやき、おそれ、奇縁。

どんなのか知らずに読んだら、割とホラーだったので驚いた。元は角川ホラー文庫で出版されていたみたい(私が読んだ本の表紙は普通の角川文庫だった)。

文章の書かれ方に古さを感じた。作者が生まれたのが1947年だからかな。そのせいか「私の骨」の主人公の年齢、その語り口から60代くらいをイメージしていたら、34歳だった。びっくりした!

最初は文体の古くささが気になって、読み切れるかなと少し不安になったけど、どのお話も怖くて面白かった。最後は少し意外な展開になるのも楽しめた。

「ゆきどまり」が一番、読みながらゾワゾワしたかな。ラストが好きだったのは「ゆきどまり」と「ささやき」。

「奇縁」には驚かされた。ほかとは違った怖さ。イヤ〜な感じが残るけれど面白かった。

読後感だけで言うなら、「ゆきどまり」か「ささやき」を最後に読みたかったなあ。

 

 

表記では、「探して見ます」「行って見ないか』が気になった。