頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「誰かが足りない」を読みました

宮下奈都さんの「誰かが足りない」を読みました。

誰かが足りない (双葉文庫)

誰かが足りない (双葉文庫)

 

プロローグではピンと来ず、「予約1」も惰性でやっと読んだような感じで、やめちゃおうかなという気持ちが頭をよぎったり。

でも「予約2」からは、どれも主人公の行く末が気になってすんなり読めた。主人公が感じていることに共感できた。とは言え、何となくよそゆきの言い回しや少し現実から距離がある感じの文体のせいか、あまりどっぷり入り込めなかったかも。心が馴染むような馴染まないような感覚で読み終えた。

足りない誰かのせいで心が折れそうな日もあれば、その誰かのお陰で前を向ける日もある。ハライがいい方に向かうきっかけになるといいなと思う。

「予約6」の最後がエピローグっぽくはあったけれど、もう少しみんなの様子が描かれていたら嬉しかったんだけどなー。少し物足りなく感じてしまった。