頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

Y

Y
佐藤 正午

おすすめ平均
もしも…
「たられば」話し
スピード感があってよかった。
おもしろ過ぎる!!
いろいろ考えせられました。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
物語の発端は、主人公「秋間文夫」のもとに掛かってきた一本の電話。 相手は「北川健」という男で、高校の同級生であり、かつて秋間文夫の親友だったと言う。 しかし、秋間にはまったくそんな記憶はなかった。 数日後に、秋間は北川が書いた物語を代理人から手渡される。 躊躇しつつも読み進めるうちに・・・という感じの始まり。 設定が、最近読んだ「七回死んだ男」「ライオンハート」と似た印象を持ったなぁ。 あぁ本当にこういう題材の話ってよくあるんだと思ったけれど、やっぱり面白く読んでしまった。 こういうのが好きってことなのかも。 半分くらい読んだところで家事をするために手を止めて、食器を洗いながら今後のストーリーをあれこれ考えてみたりしてました。 ちょっと近い展開になったから何となく嬉しくなったり。 でも意外な事実もあったりしたので、最後まで楽しんで読めました。 裏表紙の説明には「時間を超えた究極のラブ・ストーリー」と書いてあったけど、それはちょっと違う気がした。 どちらかと言うと、友情とか縁とかって要素が強いかも。 ラストの後に起こる北川健の人生が気になる! この点で、かなり余韻を残された作品でした。