頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

クリスマスの4人

クリスマスの4人 (光文社文庫)

クリスマスの4人 (光文社文庫)

1970年のクリスマス、仲良しの男女4人に起きたある大きなできごとがストーリーのきっかけ。その後1980年、1990年、と10年ごとに再会するたび謎は更に深まっていく。
井上作品らしい不思議テイスト。読むのが止まらないほどのスピード感はなかったのだけれど、読み終えてからいろいろ考えたり想像したり、長くじわじわ楽しめた。謎自体の驚きよりも、それがどう成り立っていたのかや、登場人物たちの今後のことなどをグルグル考えている時間が楽しかった。