頭の中のあかない引き出し

毎日ちょっぴりシアワセを

「眠りの部屋」を読みました

Lilyさんの「眠りの部屋」を読みました。

タイトルで手に取り、表紙で心惹かれ、裏表紙のあらすじチラ見で購入決定。

夢のことが出てくるというだけで、読みながらワクワク。そして、夢とは関係ない部分でも、ぐいぐい引き込まれた。

恋愛感情が大きな柱になっているのだけれど、純粋な愛もあれば、イヤ〜な方向に進む愛もある。おぞましい部分にもしっかりスポットが当てられていた。女ってコワイ(笑)。あざとくて健気でしたたかで愚かで。うわーと思いつつも憎めない。たぶん自分にも、似た要素はどこかしらにある。

物語としてはハラハラする展開が多いのに、グッとくるシーンが何度もあって、そのたびに涙をこらえなくてはいけなかった。そして、316ページの花のことばで泣いちゃった。私は長女にそれをプレゼントできたらいいのにと、いつも思ってる。

ラストも好きだなー。

名前も知らなかった作家さん。完全に油断して読んだけど、とても面白かった! ほかの作品も追いかけたいな。